latest news

2016.09.19

【雪乃メモ②】津和野町キーマン・小林愛真美さんインタビュー

島根県津和野町の地酒として有名な酒蔵・初陣。
そんな初陣のすぐ隣で営業している、かき氷屋さん『氷屋』がある。

 

一見酒蔵かと見間違うような建物に足を踏み入れると、 カウンター越しに、キャップ帽をかぶり白Tシャツに黒いパンツスタイルの 店主の小林愛真美(あまみ)さんが出迎えてくれた。 (以下、あまみさんとする)

 

店内はカウンターとテーブル席2つ合わせて、計10人ほど入れるスペース。 店のあちこちに、チベットの旅行雑誌や谷川俊太郎の詩集など、店主の趣味を活かした本が置いてある。 明るすぎない照明と木を基調にした内装、店主の空間づくりが相まって、
独特で落ち着いた雰囲気あるお店だ。

 


どうしてこの『氷屋』はできたのだろう?

「いやー最初は(カフェを)やりたくなかったんだよね」。

 

津和野町に来る前に北海道で農業をしたり、チベットに旅行に行ったり、接客業のアルバイトをするなど、さ まざまな経験をしてきたあまみさん。縁あって津和野にやってきた。 最初はまち歩き企画「T?(Tクエスチョン)」などを進めていたが、 「本当に楽しいのか」と考えて煮詰まってしまったそう。

 

「とりあえずなんでもいいから観光客にリピートしてもらおう」。 試行錯誤を繰り返すうちに、観光名所よりも現地の人を大切にするという考えができた。 そこで思いついたのが、カフェ。

 

一人でも対応できるようメニューを絞りつつ、 人脈を駆使して、かき氷や特産のまめ茶シロップなどのアイデアをもらうなど、 カフェ作りに奔走。 こうして8月の始まりとともに1ヶ月の期間限定でオープンしたのが「氷屋」だ。

 

お盆の時期には、40人ものお客さんが来て、てんやわんやの状態だった。 お盆のピークを過ぎても、コンスタントに20 人近くのお客さんが足を運ぶ。 まめ茶かき氷のおいしさに感動して食べに来る、リピーターも多い。

 

「昨日来たんですけど、私が気に入ってまた来ちゃったんです」

 

と近くの旅館に勤務している女の子が教えてくれた。まめ茶かきごおりのおいしさや店内の雰囲気だけではなく、彼女のように店主・あまみさんの人間性に惹かれて来る人も多いようだ。

 


あまみさんがこだわっていること

「朝ビビったモチベーションになると、お客さんが固くなっちゃうから」。

 

あまみさん自身も、お客さんとの対話をとても大切にしている。いつも明るくきさくなあまみさんだが、意識してお客さんに話しかけるよう心がけているという。

 

今の姿からは想像できないが、昔は人見知りだったという。今までの経験や津和野生活を経て、どんどんオープンになった。

 

「自分の性格はもうみんなに知られるし、まあいいかと思うようになった」。

「春の訪れとともに、自分の中の壁(警戒心みたいなもの)が溶けた」。

 


これからのあまみさんの構想

8月が終わり、『氷屋』は閉店してしまった。 とっても残念に思えるが、今後はどうする予定なのだろう?

 

「今後って…あ、ゴンちゃんのミライ構想?(ゴンちゃんは彼女の愛称)冬、やる!」。

 

早くも冬に向けて考え中のメニューが、スープ。 地元名産の栗を使って何かできないかと構想中だ。 底冷えで夜も眠れなくなるほど寒いこの地区の人々を、 少しでも暖められるような場所を提供したいという思いが込められている。 チョコレートフォンデュなどのデザートも出せたら、などアイデアがどんどん膨らんでいくそう。 「氷屋」を営業している間に、 Iターンの方などからアドバイスをもらったり、協力者が増えたことで、 次に出店するときには進化しているはず、と意気込んでいる。

 

「あとは屋台も出せたらいいなと思ってる」。

 

飲み屋が少ない地区では、「娯楽がない」と嘆いているおじさんが多い。地元で言われる「のまんとやれん」という言葉通り、お酒がないと何も進まない。そんな問題を解決する娯楽を作ろうと考え中だ。

 

町の問題にも関わりながら、外から来た人と町をつなぐ役割もしているあまみさん。 彼女が目指すのは、多種多様な人が集まるコミュニティスペース。 既存にとらわれず、ストリートのかっこ良さも融合したいそう。 これからのあまみさんの活躍が楽しみだ。

back to top

other news