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大月町にて、大学生による課題解決型・現地滞在プログラムを実施しました!今後はクラウドファンディングに挑戦します!

透明度の高い​​​​エメラルドグリーンの海が有名な高知県大月町を舞台に、大学生が「まちの課題解決から事業づくりのプロセスを学ぶ」現地滞在実践型プログラムを実施しました。

大月町は高知県の西南端の人口約4,400名の町で、FoundingBaseは「樫西園地」という公園スペースを利活用した新たな観光拠点をつくる「グランピング事業」を計画しています。

「令和4年度大月町関係人口創出事業支援業務」として実施した今回のプログラムには、関東、中部、中国、九州など全国各地から集まった6名の大学生が「大月町の課題解決を通してまちづくりに関わること」を目的に、大月町に7日間滞在し、まちの課題と向き合い解決に取組みました!

今回のゴールは、「大月町の観光消費額を上げる」ためのパンフレットを企画せよ!」大学生6人で、大月町の中で様々な体験をともに分かち合い、人生で最も濃い1週間を走り抜けました!

大月町を舞台に大学生6人が挑戦しました!

大月町について

世界的にも有数のダイビングスポットでもあるエメラルドグリーンに輝く透明度の高い海。船の影が海底に映し出され、「船が宙に浮いて見える」ため、まるで楽園のようとSNS上で注目を集める柏島を有する高知県大月町。

夏の間はこの綺麗な海を目的に、全国各地から非常に多くの観光客の方々が町を訪れる一方で、観光客の多くは「海水浴をして終わり」「海を見て終わり」と海のアクティビティ単体で帰ってしまったり、ご飯はコンビニ食で済ませてしまっており、「大月町の魅力」を存分に体験をしないまま帰ってしまう人が多く、その結果、町の方々の所得に繋がっていない現状にあります。

今回のプログラムではこの現状を変えるため、大学生が大月町に滞在して食・体験コンテンツの魅力を外部の視点から発掘し、観光客を増やすためのパンフレットを企画しました!

エメラルドグリーンに輝く透明度の高い海

プログラムの流れ

大月町で大学生たちが取り組んだ内容は大きく以下の3点です。

①大月町について知る
②大月町の魅力を見つける
③パンフレットを企画する

①大月町について知る

各自で大月町の町の総合計画やその他HP、SNSなどの情報をリサーチした上で、町の人からお話しをお聞きしました。過疎化による人口減少や高齢化、産業面では中心地以外の商店や飲食店などの減少が問題となっている一方で、柏島を中心に観光地としての認知度の高まり・魅力を理解しました。

大月町まちづくり推進課の久松課長より、町の現状と町としての取組などを伺いました
柏島を実際に歩き、中地さんより大月町の海の魅力を教えていただきました
観光協会の平井事務局長からは、大月町全域の絶景スポットや体験アクティビティ、グルメ情報をお伺いしました

②大月町の魅力を見つける

町の方々からお聞きした情報や、自分たちでインターネットなどで調べた情報をもとに、大月町の魅力を見つけるため、町内各所を歩き回りました!!
(訪れた場所は以下の通り。この他にも、オフシーズンで営業していなかった場所や、時間がなく、泣く泣く行くのを断念したスポットも、、)

大月町観光協会 白浜 月光桜 ベルリーフ大月 エコロジーキャンプ場 お好み焼き ひな 柏島ヴィレッジ Cafe ronoji 力豚屋 自遊学校 COSA お万の滝 竜が浜キャンプ場 観音岩 道の駅大月(ふるさとセンター、直売所、大月わんぱくランド、展望広場) コーラルフルーツ大月農場 わっはっは観光農園 柏島ビーチ ママショッピングセンター チャレンジショップ(物置ととらばーゆ、やまき食堂)

訪れた場所

まち歩きにおいて印象的だったのは、学生たちの新鮮な感覚。まちの方々も「そんな場所として考えたことがなかった」という、新しい視点でまちのスポットを捉えていきます。

「この場所は写真映え最高!ここに来るだけでも大月町に来る価値がある!」
「(廃校を活用した宿泊施設にて)この校庭でキャッチボールすると楽しいじゃん!夜は怪談話かな!」
「海辺で告白って憧れ!!天気は晴れで夕どきに、この場所で告白されたら、、」

「お好み焼き ひな」 のお好み焼き。美味しい生地の秘密は、お野菜をじっくり煮込んだスープを加えているからだそう!!
海辺ではこんな素敵な写真が撮れました!これだけでも大月町に来る価値はあり!
大学生が見つけた告白スポット、樫西海岸!!


③パンフレットを企画する

企画〜中間プレゼン

まち歩きを通して、自分たちが楽しいこと、ワクワクすること、美味しいことを沢山経験した大学生。「こんなに素敵な体験ができる大月町なのに、来訪者が柏島だけに集中しているのはもったいない。私たちが実感した体験をぜひ他の人にも体験してもらいたい!」と感じた思いを持って、いよいよパンフレットの企画に挑みます!

朝から夜まで大月町のことを考え続け、メンバーの間で議論しました

誰をターゲットにおくのか、どんな内容を組み込むのか、配置はどうするのか、実際に体験してもらえるパンフレットにするためにはどうしたらよいのか。
大学生が必死で考えた企画に対し、全国の拠点で地域のプロジェクトを実践するFoundingBaseのマネージャーがフィードバックを行い、さらに検討を進めていきます。
中間プレゼンでは、夜中まで議論してなんとかまとめた内容を発表しましたが、厳しいフィードバックを受けました。

企画の過程で、自分自身と向き合い葛藤しながら内容を練り直してきた大学生たち。以下のコメントは参加者が毎日個人で行っていた振り返りの内容です。必死で大月のことを考え続けたその思い、気持ちを、中間プレゼンで十分に伝えることができなかったと悔し涙を流す参加者もいました。

・時間が差し迫っている中、真剣に向き合うあまりチームメンバーへの疑問に追及しすぎた場面が多かった。相手の意図をくみ取り、自身の思う正解に急ぎすぎないようにしたい。
・とくに議論が停滞するような場面で発言ができていなかった。明日は疑問点を共有することを恐れず、議論の活性化につなげたい。
・できるようになったことは、話を遮らないように意識したこと。完全にできているわけじゃないけど、少しづつできるようにこのまま継続していきたい。
・感じたことや疑問点は聞きにくいけど些細なことでも確認する。
・何を決めているのかや、言葉の定義を共通認識として持ちながら進めていく。
・決められた時間内で終わらせることを意識する。
・逃げずに挑戦してみることを大切にする。

プログラム中の参加者の振り返り

最終プレゼン

中間プレゼン後の暗い雰囲気を変えたのは、大学生個々の勇気ある行動でした。
チームの雰囲気を考え、笑顔と元気を意識する学生。
ホワイトボードの前に立って、新たに議論を引っ張る学生。
批判を恐れず、感じたことや疑問点を発言する学生。

「俺たちなら大丈夫!ここまで考えてきたから、あとはその思いを伝え切ろう!」
学生たちの気持ちが一つになった瞬間でした。

そして迎えた最終プレゼン。

「僕たちは、今まで1週間大月町に滞在して、本当に楽しくて、色々な経験をして、沢山の感動をここで味わうことができました。100%この大月町にまた来たいと思います!その私たちの経験や体験、感動を他の人にも届けたいと思い、このパンフレットを企画しました!」
大学生1人1人が感じたその思いからプレゼンはスタート。各参加者が自分自身の課題と向き合い、勇気を出して行動した結果としての最終プレゼン。精一杯気持ちを伝え切ることができました。

最終プレゼンの様子
最終プレゼン後。思いを伝え切りました!

関係人口への変容

大学生が示してくれた「自分たちが実際に感じた魅力を多くの人に伝えたい!」という想い。そしてまちと向き合う中で自分自身と向き合い、何度も何度も議論を重ね、時には衝突、涙もしながら企画として形づくる過程は、本プログラムが終わった後も大月町に関わり続けてくれる経験になったのではないかと感じています。

・人生で一番濃い時間だった。
・大月町に絶対また訪れたい。というかすぐにまた来ます!
・自分たちがこの大月町で体験した魅力を他の大学生にも伝えて、実際に味わってもらいたい。そのために絶対パンフレットを作り上げたい!
・自分個人では、学生団体のリーダーを務めているが、そこでやっていたことは予めやることが決まっていることだった。今回のプログラムを通して、自らの意思で決断し、新たに物事をつくっていく難しさと面白さを学んだ。自身の活動についても見直してみたい。
・自分のサークルでの話し合いは、相手のことを考えない自分よがりのものだったことに気づいた。今回のプログラムでは、思ったことをしっかり言いつつ、全員が自発的に各々役割を務めながら企画を進められるようになった。

参加者のコメント

また、大学生自身の変化だけではなく、大学生のまちへ向き合う姿勢と行動は、地域の方へ与える影響もありました。次の言葉はプログラムで関わった役場の方、事業者の方々から頂いたものです。

・参加者にとって、目的に向かい本当の意味で議論しあって、形にする貴重な機会になったのでは。そんなプログラムが大月でできてよかった。
・こんな学生が世の中に埋もれているのはもったいないし、学生やこのプログラムの可能性を感じた。このまま参加学生を離したくない。これが関係人口なんだなと実感した。今後も大月のフィールドで、いろんな内容で継続してやってほしい。

役場の方のコメント

学生たちと話せて本当によかった!学生たちの意見が自分たちが思っても見なかった視点で参考になった。若い人が何に刺さるのかなどを具体的に参考にしたい!

事業者の方のコメント

6名の意欲ある全国の大学生が大月町に滞在し、本気で大月町と向き合ったことによって、地域へ影響を与えることができたと実感しました。

大学生が企画したパンフレットの作成〜クラウドファンディングへ挑戦します!!〜

今後は、今回の滞在中に学生たちが精魂を注いで企画した「パンフレット」のデザイン費・印刷費をゴールとして、クラウドファンディングに挑戦します!

私たち大学生は、町での滞在を通じて、もっと多くの方に柏島だけではない大月町の素敵な魅力を知ってもらい、体験してほしいと思うようになりました。デートスポットも、絶品グルメも、他では見られない絶景も、みんなでワクワク遊べる体験も大月町には沢山あります!
そのために、私たちは「◯◯するがやったら(◯◯するなら)大月町!」をコンセプトに、大月町を訪れる目的を提案するパンフレットを企画しました!
このパンフレットを作ることで、マリンアクティビティ以外にも魅力的な体験を大月町内で堪能してもらい、またその体験をした方が、その「魅力」を発信することでさらに大月町の知名度を広げ、より多くの観光客を増やしていきたい!
こうした想いから、今回、私たちはクラウドファンディングに初挑戦します!

大学生たちの大月町での1週間の本気の思い、行動が形として結実するかの大勝負。どうか、みなさま応援・情報拡散をよろしくお願いします!

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