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【大分県豊後高田市】 夢むすびが繋いだ多世代交流 ハロウィンイベント

「玉津まちの駅 夢むすび」は大分県豊後高田市にある直売所です。夢むすびは直売所といっても、お弁当の製造販売・地元食材の魅力が詰まった「豊後高田おせち」の製造販売・ふれあい食堂の開催など、活動内容は多岐に渡ります。

ふれあい食堂とは?

「ふれあい食堂」は毎週金曜日の夜、夢むすび内の食堂スペースにて開催しています。いわゆる子ども食堂であり、子育て世代だけでなく、高齢者の方にも利用していただき、多世代の交流の場づくりとしています。

 夢むすびのふれあい食堂は、開始してから10年ほどになりますがここ数年はコロナ禍の影響でテイクアウトのみの提供でした。令和5年の6月より、本来の形であった食堂形式を復活させることができ、毎週25名を越える高齢者・子育て世代が利用しています。

〈普段のふれあい食堂の様子〉

玉津プラチナ通り
夢むすびは玉津プラチナ通りと呼ばれる商店街に位置します。玉津プラチナ通りとは、"高齢者が楽しいまちづくり"の推進のもと、生まれた通りです。
30年前の開店当時は、商店街に、魚屋や牛乳屋があり賑わいを見せていた通りですが、事業者の高齢化に伴い、店を畳んだ人も少なくありません。
玉津プラチナ通りは、日頃人通りがほとんどなく、寂しい通りとなっていました。

お店の方々を始めとした玉津の方々 
けれども、玉津プラチナ通りの事業者の方々は、現役・引退後にも関わらず玉津のまちを大事に思っています。夢むすびの常連のお客様でもあり、”玉津プラチナプロジェクト”という玉津エリアに人を呼ぶための活動をしたり、お互い支え盛り上げ合いながら生活しているのです。
玉津プラチナ通りにお住まいの方々と夢むすびは、ふれあい食堂という会話の場が生まれたことで、食事の感想を伝え合うだけでなく、日常の些細なことや地域の方々が持っている想いを共有しあってきました。

〈玉津プラチナプロジェクトは、敬老ウィークやプラチナ市など商店街を盛り上げるイベントを実施〉

ハロウィンイベント実施にあたり

ふれあい食堂では、過去に季節イベントを実施していました。

子育て世代の利用がふれあい食堂を通じて増えた夢むすびでは、今回子供たちに喜んでもらうイベントとしてハロウィンの時期にトリックオアトリートイベントを企画することにしました。

そんな中、こんな想いがありました。

「この玉津エリアの素敵なおじいちゃん、おばあちゃんを子供たちにも知ってもらい、地域の温かさを感じてもらいたい」

「中々高齢者以外と関わりが少ないこのプラチナ通りで、子供たちと関わりエネルギーを感じて楽しんでもらいたい」

そこで、せっかくなら夢むすびだけでなく、周辺事業者の方々も一緒になった玉津プラチナ通り全体をめぐるトリックオアトリートイベントを実施することに決めました。

協力してくれたまちの方々

初めトリックオアトリートを実施したい、と伝えたところ、
「ハロウィンのトリックオアトリートとは何か」
「高齢者のまちで夜が早い」などという意見もありました。

それでも、「せっかく夢むすびが玉津エリアのために新しいことをするなら参加したい!」と計6事業者が子供たちにお菓子を配る拠点として参加してくれました。

これは、私たち夢むすびが地域の日常に溶け込み、玉津エリアや子育て世代への想いを知っていたからこそ、協働できたのだと思います。

〈子供たちに渡した地図、さてどこから行こう??〉

可愛らしいパンプキンやお化けがプラチナ通りに大集合!!

当日のトリックオアトリートでは、嬉しいことに約60名の子供たちが参加。用意していたお菓子が足りなくなり追加するような賑わいでした。

各事業者の方々もハロウィンの飾りつけをしてくださったり、お菓子を用意してくださったり。特に、映画館では、飾り付けられた薄暗い通路を通るとスクリーンにてハロウィン仕様の映像が流れていたりと、子供たちを喜ばせる工夫がされていました。

猫しか通らない夜のプラチナ通りが、仮装して大きな声で「トリックオアトリート」と呼びかける子供たちで溢れました。

〈仮装もバッチリ!!〉
〈いつもと違う雰囲気の映画館にドキドキ〉

子供たち・地域の人たちからも絶賛の声

「来年もまたやってほしい」「次回はここの店舗でも参加させてほしい」「玉津プラチナ通りの恒例イベントとしよう」などと、子供たちや保護者だけでなく、地域の方々から満足の声・今後の期待が寄せられました。プラチナ通りに新しい文化と世代が交わったことで、閑散としたプラチナ通りもまだまだ輝けるのではないでしょうか。

〈ふれあい食堂のハロウィンメニューを堪能中〉

地域の一員としての「夢むすび」

地域の一員として日頃関わって、できた繋がりだからこそ、今回のような商店街を巻き込んだイベントを達成することができました。イベントを通して感じたのが、まちの人はきっかけさえあればまちを盛り上げたいと考えていること。ただの直売所としてではなく、地域の人の想いを汲み取り、まちと一緒に創造する。そんな「玉津まちの駅 夢むすび」に近づけた第一歩だったと思います。


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