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2016.11.04

【インタビュー】マルシェから学ぶ、町づくり論。

毎日残業漬け。定時になってもオフィスから出られず今日も終電。。。そんな日常に「これでいいのか?」と思っている人、結構多いのではないでしょうか。

 

一方、FoundingBaseの仲間は、各々が自分自身でワークスタイルを作り出し、型にはまらない働き方をしています。

 

今回は岡山県吉備中央町で働く井上ゆき美さんへのインタビューを通じ、地方でイキイキと活動する彼女の働き方を通して、FoundingBaseが地域と向き合う際に大切にしていることをお話させていただけたらと思います。

 


プロデュースしたのは、町を明るくするマルシェ

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井上さんは現在、岡山県吉備中央(きびちゅうおう)町で開催される『吉備中央マルシェ』の企画・運営を行っています。ピンクのロゴが華やかで印象的です。

 

2015年に地域おこし協力隊として着任した西村翠さんと共に立ち上げ、2ヶ月に1回のペースで開催してきました。9月には6回目を迎え、3時間しかないイベント時間にも関わらず約1200人が来場するイベントに成長しています。出展者には町の農家さんやパン屋さんをはじめとした”つくり手”の方々が集まり、回を重ねるにうちに町外からも申し込みが来るようになりました。

 


挑戦するフィールドを地域に移した理由

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自分の好きなことをして、素直に生きるという選択が出来ている人は果たしてどれだけいるでしょうか。

 

現在は吉備中央マルシェの企画・運営・広報まで幅広く担当している井上さん。幼少期は住宅街に生まれ育った為、自然の中で暮らしている実感はなかったそうですが、緑地の中にある幼稚園に通い、長期休みには郊外へレジャーへ行く経験を通じて、漠然と「自然が好き」という気持ちを抱いていたとのこと。そして、いつしか自然の中に身を置くことが自分の幸せに繋がっていると感じ始め、大学卒業後の旅行代理店勤務を経て、現在は岡山県の吉備中央で地域おこし協力隊制度を使って活動しています。

 

東京から離れた地域に入り込むことに対して、不安はなかったのでしょうか。

 

「やらないで後悔よりも、やって後悔の方が全然いいと思ったんです。この地域に来た時に、町の人達から「好きなことしたらええが〜!」って言ってもらって。自由に挑戦する機会を提供してもらえる、こんな場所は他にはないと思いました。そして何よりこの町に来て、ここの人と話して、私すごく元気になったんです。こんなところで生活できたら幸せだなって。」

 

町が持つ魅力に惹かれ、井上さんはこの地で活動することを決めました。

 


東京人には新鮮!?地方の暮らし

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井上さんは、吉備中央町の人たちの生活は、”丁寧で美しい”と言います。そして、ここで取れる自然の恵みはとにかく美味しいそう。

 

吉備中央町は古くから自然の中で人が生活をしている”里山”であり、町を歩くと山の中に炭焼きの跡が残っていたり、畑で採れた収穫物を選定している農家さんに出会ったり。人が自然と付き合いながら暮らしていることを感じるそうです。

 

「ここの人たちは自然のリズムと共に生きています。それまでは東京で朝起きて仕事をし、合間にコンビニ弁当を食べ、夜は外食して家に帰るという生活をしていた私にとって、自分の力で生きている人達の姿がとても刺激的でした。こんな暮らしをしている人たちが作ったものがぎゅっと集まっている場所があったらいいなって。だから作ろうと思いました。」

 

この地の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい。そんな思いで立ち上げた吉備中央マルシェは、いつしか沢山の人が集まるイベントになりました。

 


地域において求められる能力

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吉備中央マルシェには、長年その地に住み続けているご年配の方から、最近移住してきた人まで、幅広く町に関わる人が集合します。町内でこれまで交流がなかった人達が互いに顔を合わせることで、新しいネットワークが誕生し、地域の輪が形成され始めています。

 

「マルシェを通じて町内の友達が増えた!という声が聞こえてきたり、これまで自分の手作りのお料理を提供する場がなかったけど、マルシェが出来て始めることが出来た!というお話を聞くと小さな幸せを感じます。」

 

彼女が必死に目の前の人に向き合い、1回1回のイベントを丁寧に重ねるにつれ、徐々に町が変化してきているように感じます。地域に入って活動をするメンバーには、変化をどう起こしていくかを先読みして考え、実行していく力が求められます。課題が山積みで先が見えないからこそ、そこをどう突破していくのかを考えていく。一人一人が目の前にある課題に挑戦し、立ち向かっています。

 


変化を起こすってどういうこと?

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定期的に開催しているとはいえ、3時間で1200人を集めるイベントを開催する事にはたくさんの力を注ぐ必要があります。今後はどんな展開をしていく予定なのでしょうか。

 

「マルシェは出展者さんから売り上げの10%をもらっていますが、それだけだとなかなか運営コストに見合った利益が出ません。今後はマルシェを入り口に、どうやったら町全体の底上げをしていけるかを考えていきたいと思います。例えば、吉備中央の産品に貼るブランドシールを作って、それが貼ってある商品は絶対に美味しい!という認識を高めていくとか。マルシェで関係を作ってきた農家さんと協力して大麦を栽培し、吉備中央産の大麦を使った地ビールを作ってみたいとか。やってみたいことはたくさんあります!」

 

マルシェの認知度を上手く利用すれば、町にある本当に良いものが発掘されるはず。マルシェを入り口に地域のブランド化を推進し、町全体の利益を上げていくことが今後のチャレンジに繋がっていくようです。

 

町に変化を起こすために貪欲に活動を続ける井上さん。現状に満足せず、次なる打ち手を考えていく。この積み重ねがあって、全体として見た時に町が徐々に変化をしてくのではないでしょうか。彼女の地域と向き合う姿勢にFoundingBaseらしさを感じました。地域おこし協力隊として地域で活動するメンバーは、このように新しい価値を創り上げるイノベーターとして、様々な失敗を繰り返しながらも成果に向けたチャレンジを続けています。

 

何よりもこの地での生活を満喫しながら、マルシェを発展させつつ、その先を見据えた活動をどんどん展開しようとする彼女からは、地域で生きるという点で学ばなければならない点がたくさんあると思います。

 

これからも井上さんの活躍を追いかけていきたいと思います!次回もお楽しみに。

 

 

(弘重 裕子)

 

 

吉備中央マルシェのWEBサイト等

◆HP

http://www.kibichuomarche.com/

◆Facebook

https://www.facebook.com/kibichuomarche/

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