100人もの方々に来ていただいたことが、大切ではなくって
FoudingBaseチーム西和賀では3/17、3/18の2日間にかけて、早川大輝と西村海星が1年間の活動報告会を実施しました。
2日間で訪れてくださった方々は延べ100人以上。人口6000人弱のこの町で、ぼくら2人のためだけにこれだけの方々が集まってくださいました。中には盛岡や東京からわざわざ来てくださった方も。
でも、今回の報告会は「人数が集まったから成功」というわけではありません。入場料を取って収益をあげたいわけでもなんでもない。目的は「自分たちの成果と感謝を伝えること」。ただこれだけでした。
(湯田地区での発表の様子)
西和賀の方々にお世話になったエピソードをあげ始めればキリがありません。もともと西和賀に縁もゆかりもないぼくら。
腹が減ったと言えば、毎晩のようにご飯を食べさせてくださったり。
雪に埋もれて(精神的に)瀕死状態だと言えば、雪かきをお手伝いしてくださったり。
新たな事業をやってみたいと言えば、裏の複雑な事務作業は嫌な顔一つせず引き受けてくださったり。
地域の行事に出てみたいと言えば、休日の度に連れ出してくださったり。
こうやって書き出してみると、改めてお世話になった方々の顔が一人ずつ思い浮かびます。報告会の2日間はたくさんの方々にお世話になっていたことを、しみじみと実感した時間でした。
ぼくら2人だけでは準備から、発表会当日の運営から、その後の慰労会まで、何一つ成り立たなかった。受付や事務、カメラ、PCトラブルへの対応など当日の裏方作業は全て、ボランティアの方々にお願いしました。そして会場のお片づけや、飲み会のセッティングも全てやってくださいました。
(展示した資料を見る町民)
何より、当日になって発表内容半分くらいを変更したこと。もともと用意していたもので1度やってみたもののしっくりこず、その場に訪れた方のアドバイスを受けながら急遽内容を変えました。全部で4回プレゼンテーションの機会があったのですが、来てくださった方々に合わせて毎回内容は様々。即興ゆえのグダグダ感もあったかもしれません。けれど聞いてくださった方々はそれを温かく受け止めくださり、ともに場を作っていだだきました。
(鬼剣舞を披露する早川)
「まずおめーらが頑張ってきたこととか、想いとかそういうのは、きちっとした感じではなくともちゃんと伝わったから。それはしっかり受け止めた」
「自分も頑張らなきゃなって思ったよ」
そんな風に声をかけていただきました。
報告会に出席していたFoudingBase共同代表・右の林賢司は、慰労会の席でこう言いました。
「西和賀の2人はいい意味であまり手がかからなかったというか、問題みたいなことは起こさないな、と思ってた。けれどもそれは、僕の耳まで届いて来なかっただけ。耳に入る前に地域の方々に受け止めていただいていたんだなって、今回の報告会をみてわかった。たくさんお世話になったんだな」
その話を一緒に聞いていた町民の方のニコニコした笑顔をみると、ぼくは言葉が出てこなくなりました。本当にその通りだなと思いました。
(大野地区で行われた慰労会の様子)
これからも、ぼくらは何度となく西和賀を訪れると思います。それは雄大な自然を求めてでも、美味しいご飯が恋しくなってでも、激安スーパーのオセンに行きたいからでもなく。
この地で暮らす「人」に会うために。
西和賀のみなさん。どうもありがとうございました。
そして、これからもお世話になります。
(湯田地区での報告会後の集合写真)
(町長から激励の言葉をもらう)
(副町長と担当課長に最後の報告を行う)
(西村 海星)