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2018.09.15

【続:香港・深セン視察レポート】中国のソーシャルイノベーションの現場を巡る。

こんにちは!津和野の坂和貴之です!
後編となる今回は、香港からところ変わって中国は深センについて、僕らの体験の一部をレポートしたいと思います!

 

 

 

アジアのシリコンバレー:深セン

 

深センは今から約40年前に経済特区(改革開放政策)に指定され、急激な発展を遂げた街です。街に着いたのが夜だったのですが、高層ビル群が連なって光り輝いており、その発展ぶりに日本メンバー一同圧倒されました。しかしその繁栄の一方、かつての村だった地域は発展から取り残されるなど、高所得者の住む高層ビル群と低所得者の住む村が同じエリアで共存しているという特異な光景が広がっていました。

 

 

 

「城中村」の再活用PJ:レモンアパートメント

 

深センに入って最初に見学した場所が、公共住宅のリノベーション事例「レモンアパートメント」。都市化が急激に進められていった深センでは、高層ビル群の中に村(団地群)が取り残されている地域があり、これらは「城中村」と呼ばれています。こうした地域には今も古いアパートが残っており、所得レベルが上がっていく周辺地域との格差は広がっていました。「レモンアパートメント」ではこうしたアパートをリノベーションしていき、新たに若者を呼び込むことでコミュニティを再編成して地域再生を行なっていくプロジェクトとして、実験的に進められています。アパートは各部屋がとても明るい雰囲気に改修されていて、また共同キッチンやジムスペースなど住民の共有空間も整備されており、みんなで料理を一緒に作ったり、くつろいだりすることが可能。入居するのは主に地方部から都市に就職や大学で上京した若者たちで、行政からの補助もあって周辺のビル価格よりも安く住むことができるんだそうです。

 

 

 

深セン・津和野教育プロジェクト情報交換会

 

次に、教育で特徴的な取り組みを行なっている「南方科技大学実験小学校」を視察してきました。小学校一年生の頃から、生徒に自らの問題意識を持たせて研究を進めていく授業を展開するなど、日本では大学生が行うような授業を行なっていました。授業では子供たちが「なぜ勉強するのか」といった問いを自分ごととして考えるきっかけをたくさん用意しているようです。また、何より先生たちがとても研究熱心でした。いろんな学校の先生方によって構成される研究グループが作られていて、実際に試した授業やその知見を共有するなど、学校の垣根を超えた連携が生まれていました。日本チームからは津和野高校の魅力化コーディネーターを勤める山本竜也が魅力化の取り組みを紹介したり、津和野高校出身で参加した現役大学生の島田美久がそこで学んだことを紹介するなど、日中の教育プロジェクトの情報交換の場となりました。

 

 

 

 

自分たちの活動の意義を、改めて振り返る

刺激に満ちた1週間の視察ツアーはこれ以外にもまだまだ盛りだくさんありました。都市と村、開発がもたらす栄光とその裏にある歪み、また行政と住民の関係性などなど、ありのままの中国を見ることができた今回の視察ツアー。現地のコーディネーターならではの案内と、そこで活動する人々との出会いを通して、経済発展だけではないリアルな中国を感じることができました。

 

とにかく現場に赴き、住民やプレーヤーから直接話を聞く。リアルな体験から得られる知見ほど心に残るものはないとあらためて感じました。

 

なにより、それぞれの方が想いを持って語り、取り組んでいる姿にエネルギーをもらいました。中国と日本では社会問題の背景が全く違い、また物事の考え方も違います。中国の現状と彼らの問題意識や取り組みを見て、翻って自分の活動はどんな意義があるのか、社会にどんな価値を提供しているのか、そんなことを日々自分に問いかけるツアーにもなりました。

 

日本に帰ってきてからやりたいこともできたので、現場に持ち帰って事業に励みます。
僕らの日中交流は今後も続いていきますので、これからの展開も楽しみです。

 

 

 

(文・坂和 貴之)

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